日本の電車にはドイツのシーメンス製のモーターを搭載した車両もあり、E2系N編成の一部とJR東日本のE501系・京急2100形の全車両と新1000形の5次車までの車両に搭載されました。このうちE501系と2100形の全車両と新1000形の2次車までの車両は起動時に音階が鳴り、(E501系は停止時も)ファンの間ではドレミファインバータと呼ばれています。

しかし新1000形は3次車からIGBTに移行したことで音階は聞けなくなりましたが、独特の起動音が人気でした。その後6次車からはステンレスにシフトしたのと同時に機器類も国産のものになり、音も標準的なサウンドに近くなってます。

また、機器の老朽化に伴い更に外国産ということも相まって部品調達が困難になってきたため、国産への改装が進められており、音階も含めて聴き納めになろうとしています。

さて、その音階ですが、なぜ音階がなるのかというと諸説ありますが、シーメンス製のインバータ音は大きめであることから騒音軽減のためにつけたという話があります。その際「普通にやってもつまらないからひと工夫しよう。」と考え、「発車するときに音階を奏でたら面白いんじゃないか?」という発想で有名な「歌う電車」の誕生に至ったという経緯があるようです。ちなみに機器更新で音階がならなくなってからは「歌を忘れた電車」と呼ばれたりもしてるようです。

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